5/23/2010

加藤治郎の短歌

バック・シートに眠ってていい 市外路を海賊船のように走るさ



だしぬけにぼくが抱いても雨が降りはじめたときの顔をしている



もうゆりの花びんをもとにもどしてるあんな表情を見せたくせに



鋭い声にすこし驚く きみが上になるとき風にもまれゆく楡



ぼくたちの詩にふさわしい嘔吐あれ指でおさえる闇のみつばち



化粧する女の顔をぶちぬいてもうとめどなく紫陽花である



ぼくんちに言語警察がやってくるポンポンダリアって言ったばっかりに



歯にあたるペコちゃんキャンデーからころとピアノの上でしようじゃないか



そして詩の大惨事なり黒髪を後ろに上げて降り立つ鴉



海から風が吹いてこないかどこからかふいてこないかメールを待ってる



だからもしどこにもどれば こんなにも氷をとおりぬけた月光



まりあまりあ明日あめがふるどんなあめでも 窓に額をあてていようよ



言葉ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ラン!



れれ ろろろ れれ ろろろ 魂なんか鳩にくれちゃえ れれ ろろろ

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